BOZ SCAGGSのキャリア初期における名演として名高い1971年6/30のフィルモア・ウェスト公演を、アンコールジャム2曲を含む初登場のステレオ・サウンドボードマスターよりデジタル・リマスタリング収録。今回発掘となったステレオ・サウンドボードマスターは、音質自体はかなりの高音質で各パートのバランスも良いものでありながら、「Painted Bells」中間部での音抜け、あるいは一部の楽曲でヒスノイズが目立つ等の問題を抱えていました。本タイトルでは、そういった問題点を払拭することに重点を置いたリマスタリングが施されており、サウンド面での完成度の高さは本公演の音源中髄一のものとなっているので、文句なしの決定版としてオススメです。演奏内容の充実ぶりも特筆に値するもので、まだ商業的な大成功を収めるには至っていないものの、ボズ本人が愛してやまないR&B色が全開となったステージはAOR全盛時のステージには無い荒削りな魅力に満ち溢れており、Elvin BishopとTaj Mahalを迎えてのラスト2曲のジャムまで全編において、当時の音楽シーンの熱気を余すところ無く伝えてくれる最高のライブを体験できます。
◆Fillmore West, San Francisco, CA, 30th June 1971
1.I Feel So Good (fade in) 2.We Were Always Sweethearts 3.Painted Bells 4.I Will Forever Sing (The Blues) 5.We Been Away 6.Hollywood Blues 7.Baby's Calling Me Home 8.Stepping Stone 9.Country Girl 10.Loan Me A Dime 11.I'll Be Long Gone 1.I'm Easy 2.Near You (fade in) 3.Sweet Release 4.Jam (We Gonna Rock)* 5.Jam (Long And Tall)*
◇Personnel; Boz Scaggs (guitar, lead vocals), Rita Coolidge (vocals, percussion), Doug Simril (guitar, piano, vocals), Joachim Jymm Young (keyboards), David Brown (bass), Mel Martin (saxophones, flute), Pat O'Hara (trombone), Tom Poole (trumpet, flugelhorn) , George Rains (drums), *Elvin Bishop (guitar, vocals), & *Taj Mahal (harmonica, vocals)