新生Rainbow Seekerレーベル第1弾、Steve Gadd在籍時のReturn To Foreverの1973年フィラデルフィア公演を高音質のオーディエンス・マスターよりデジタル・リマスタリング収録。70〜80年代のJAZZ・フュージョン・シーンにおけるレア・ライブ音源を、最新のリマスタリング技術により現代に蘇らせることに焦点を絞った本レーベルの第1弾は、音源の稀少度・音質のアップグレード具合いともにその目的に恥じない素晴しい内容となっています。Steve GaddとMingo Lewisをバンドに迎えてごく僅かな期間のみの活動をおこなったRTFの“失われた記録”、オフィシャル録音は当然のことながら私家音源としても殆ど確認されていない大変貴重な時期の演奏を、マニア驚愕の高音質音源へと仕上げた必携のタイトル。その演奏内容も凄まじく、中でも殺気すら感じさせる若きガッドの叩きっぷりには(安易なユニゾン・プレイは走らないガッド節全開のドラムワークは秀逸、耳に馴染みのRTFの楽曲が全くの別モノに聴こえます!)ファンならずとも腰を抜かしてしまうことでしょう。「Sometime Ago」でフェードアウトとなっており、ステージの全貌を伝えるには至っていない点が惜しまれますが、内容の濃さ・音源の貴重さ・時代を感じさせないその音質には全く物足りなさ等感じないはずです!
◆The Bijou Cafe, Philadelphia, PA, 1973
1.Captain Senour Mouse (12:08) 2.The Game Maker (08:16) 3.Bass Folk Song (08:50) 4.Spain (12:48) 5.Sometime Ago (fade out) (17:40)
◇Personnel; Chick Corea (Electric Piano), Bill Conners (Guitar), Stanley Clarke (Acoustic & Electric Bass), Mingo Lewis (Percussion), & Steve Gadd (Drums)