(◆収録内容=2013年3/7渋谷Duo Music Exchange◆音源=オリジナル極上AUDソース)
その衝撃的なサウンドで瞬く間に全世界を席巻した『Appetite For Destruction』。かの歴史的ロック・モニュメントの建立から26年の節目にあたる2013年。金字塔アルバムの根幹であるボトム・サウンドを支えた二人の男が、東洋の島国のライブハウスでステージをともにした。
ダフ・ローズ・マッカガン。金髪、碧眼、長身、スリム、美形という何拍子も揃いまくった神様に特別贔屓されたルックスを有し、ミュージシャンとしてはヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、ありとあらゆる楽器を巧みに演奏するマルチプレイヤー。バンド成功後は大学で経済学も修め、現在はファイナンシャル・アドバイザーとなり、自ら資産管理顧問会社を設立するほどの文武両道の才人。彼こそはバッド・ボーイズ・プレジデント。スティーブン・アドラー。永遠のバッドボーイ。ならず者、変じて日陰者となり、しかし成功とともに失われるはずであった原初的衝動を保ち続けることが出来た稀有なリアル・ロッカー。奴もまたバッド・ボーイズ・プレジデント。この二人のプレジデントが繰り広げた最新ライブ・パフォーマンスを、臨場感満点のダイレクトな極上音質にて完全収録。
アドラー・バンドの「Sweet Child 〜」ではダフが、ローデッドの「It's So Easy」ではスティーブンが互いに客演を果たしております。スティーブンの叩き出すビートはあの頃のままであり、一発で彼だとわかる説得力満点の正真正銘"Appetite"グルーヴ。他方、日本が世界に誇る男優タカ・カトーを髣髴させる精悍な風貌から発せられるダフのシャウトは、やはりワン・アンド・オンリー。おなじみジョニサン・リスペクトの「So Fine」「You Can't Put 〜」はもちろん、「Patience」「You're Crazy」「Dust N' Bones」といったガンズ・ナンバーを立て続けに繰り出すアティテュードは正にパンクの権化といってよいでしょう。
片やモンスター・バンドとなったガンズから自ら離脱、弛まぬ努力で表舞台を歩き続けたベーシスト。片や初期ガンズが標榜した"Real Rock N' Roll"を地で行き続けたため、あえなく解雇の憂き目に遭い、長い日陰者生活を強いられたドラマー。対照的な四半世紀を歩むこととなった二名のガンズン、彼らが何を得、何を失ったのか。変わることの有用性と、変わらないことの希少性、そしてその果てに待つ到着点とはどんなものであったのか。はたまた到着点が再び出発点となった今日、彼らの羅針盤が指し示す未来とは一体何処であるのか。果たしてあのスパゲッティ事件に決着をつけることは出来たのか。こういった我々の尽きぬ問いかけに答えを与えてくれる超貴重音源、それが本作なのです。
もはやこのライブに関して私が言うことは何もありません。
◆Shibuya Duo Music Exchange, Tokyo, Japan 7th March 2013 (Disc 1) [ADLER] 01. Intro 02. Back From The Dead 03. Own Worst Enemy 04. Dead Wrong 05. Good To Be Bad 06. The One That You Hated 07. Waterfall 08. Another Version Of The Truth 09. Blown Away 10. Sweet Child O' Mine (with Duff McKagan) 11. Habit [DUFF McKAGAN'S LOADED] 12. Intro 13. Sick 14. Executioner's Song 15. We Win 16. Sleaze Factory 17. Dead Skin (Disc 2) 01. Dark Days 02. Seattlehead 03. Queen Jonasophina 04. New Rose 05. Lords Of Abbadon 06. Cocaine 07. Your Name 08. So Fine 09. You Can't Put Your Arms Around A Memory 10. Patience 11. Attitude 12. You're Crazy 13. Dust N' Bones 14. It's So Easy (with Steven Adler) 15. I Wanna Be Your Dog ◇DUFF McKAGAN'S LOADED; Duff "Rose" McKagan (Vocals, Guitar, Bass), Mike Squires (Guitar, Vocals), Jeff Rouse (Bass, Backing vocals) & Isaac Carpenter (Drums, Percussion) ◇ADLER; Steven Adler (Drums), Jacob Bunton (Vocals, Guitar), Lonny Paul (Guitar) & Johnny Martin (Bass)