ハマタイ!1973年7月、NYでおこなわれたレア・ライブを、サウンドボード・マスターよりデジタル・リマスタリング収録。
1970年、あのビートルズが解散しニクソン率いるアメリカはベトナム戦争の着地点を見出すことが未だ出来ず市ヶ谷では三島由紀夫が割腹自決を遂げケンタッキーフライドチキンが日本初上陸を遂げるなど、混迷を極めた世界をコバイア言語で震撼させたクリスチャン・ヴァンデ率いるマグマ。この1973年には更なる衝撃作『呪われし地球人たちへ』でこの青き惑星に戦慄を与えたわけですが、本音源では正にその時期の貴重なライブ・テイクを確認出来るのです。マスターに使用されたのはやや時代を感じさせるサウンドボード・ソースですが、最新のリマスターが施されたことによりノッペリとした音像であったモノラル・サウンドがくっきりとした音質に変貌を遂げています。本作最大の聴きどころはやはり30分を超える大作「M.D.K.」のライブ・テイクでしょう。トゥーザムターク三部作の最終作にあたる同作をライブで完全再現するというこの暴挙。ホーンセクションに若き日のブレッカー兄弟が名を連ねているのも見逃せません。欧州放浪生活中に大悟を得た導師クリスチャン・ヴァンデ。コバイア言語を操る異邦人たちは物質主義・高度消費社会のメッカである新大陸ニューヨークで何を思ったのか?その答えがここにあるのかもしれません。
◆Philharmonic Hall, New York, NY 7th JUL 1973 (2014 Digital Remaster Edition)
1. Intro 2. Köhntarkösz 3. Mekanïk Destruktïw Kommandöh
Personnel; Christian Vander (drums, vocals) Stella Vander (vocals, percussion) Klaus Blasquiz (vocals, percussion) Teddy Lasry (saxophone, flute) Bill Watrous (trombone) René "Stündehr" Garber (clarinet, vocals) Jean-Luc Manderlier (keyboards) Michel Graillier (keyboards) Gérard Bikialo (keyboards) Jannick Top (bass) Claude Olmos (guitar) Michael Brecker (saxophone) Randy Brecker (trumpet)